ソラマメブログ

2010年01月10日

風水師は語る

「人とは因果なものです・・・。
自分は自分でありたいとおもいながら、何かに恋い焦がれ執着せずにはいられない。
本当の中庸を保つことなど、人にはできはしないのです。
ここはそれをよく知っていて、人を妄人に変えるのですよ」

彼女はよく通る声にはっと振り返る。

「失礼、驚かせてしまったかな?ずっと、ここにいたのですが・・・」

銀髪というのだろうか?
白髪とも違う、灰色とも違う妙につやつやとした髪をしている。
血色の悪い肌は彼女と同じようだが、髪がことさら際立っている。

「オ前ハ、見タ目ハ存在感ガアルノニ、気配ハ空気ノヨウダカラナ」

肩に乗っている不思議な生き物は甲高い声で、その男に言った。
「ははは、そうだね」
声は人懐っこいのに、なんだか異質だ。


風水師は語る

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 なつかしき思い出 (2010-04-18 20:55)
Posted by cooleyes kidd at 00:32│Comments(0)13妄人の性
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