ソラマメブログ

2010年04月18日

なつかしき思い出

「そういえば、彼はあなたの部屋にいるのだそうですね、まだ、お話はできるのでしょうか?」
銀髪の男はそういって、彼女に尋ねた。
しかし、それが何なのかすら、彼女には思い出せない。
けれども、男はぼそぼそとまた話しだす。
「まだ、私が駆け出しの風水師だったころからの知り合いなのです。なかなか面白い人だったのですが、
やはり、物になってしまいました」
さびしそうにつぶやいた。

なんなのだろう・・・あの部屋に妄人がいるのだろうか・・・

「黒電話ですよ、」
銀髪の男の声に、彼女はハッとして階段をかけあがった。
「ダイヤル、まわしてあげてくださいね」
銀髪の男はそういった。

なつかしき思い出

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 風水師は語る (2010-01-10 00:32)
Posted by cooleyes kidd at 20:55│Comments(0)13妄人の性
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